【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。



「そんなことはないよ。家元として見れば百合ちゃんは、華道に関しては指導者の登録すればすぐに弟子を取ることもできる実力があるんだから。でも、俺が気にしているのは百合ちゃんが好きな日本舞踊を手放してもいいのかって話なんだよ」

「それは、大丈夫です」

「そうか。俺はね……俺の私的な考えなんだけど、百合ちゃんには日本舞踊続けてほしいって思ってるんだ。百合ちゃんが踊っているのを見るのが好きなんだ。からすぐには賛成したくないのが本音かな。うん、じゃあ、帰ろうか」

「えっ」


 郁斗さんはそう言うと私を横抱きにした。



「ふ、郁斗さん!?」

「大丈夫。お祖母様には帰ることは言ってあるから、せっかくの休みだし少し遠出しようかと思って」


 ニコニコしながら言われて抵抗出来ず、そのまま外に出ると車に乗り込んだ。
 



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