【完結】国宝級イケメンの華道家は、最愛妻への情愛が抑えられない。
第三章

◇新しい仕事



「――んー? 本当にこれでいいのか……」



 私は今、レシピとじゃがいもと鍋とで睨めっこをしている。


「これを煮込むと、本当にできるんだろうか……肉じゃが。蓋したほうがいいのかな」


 レシピを見てこれなら料理初心者でもできるのではないかと思った私は、今日は午前中のみの仕事だったのでスーパーで材料を買って野菜たちを切り糸蒟蒻も茹でてみて準備は万端にして現在夕方。
 この、サッと炒めるってどういうことだろうか。これじゃがいもに火が通っているのか、どうなのか全くわからない。


< 93 / 192 >

この作品をシェア

pagetop