甘い夜更け。朝を憎んだ。
「趣味なの?俺を突然呼び出すの」
来栖のほうは振り向かないまま、さっさと廊下を歩いた。
俺と来栖とでは20センチ以上の身長差がある。
そもそも脚の長さが異なるのだから歩幅にも大きな差が出る。
来栖に合わせてゆっくり歩いてあげればいいんだけど、そんなことはしないでどんどん歩いた。
来栖はほとんど小走りみたいに俺のあとを追ってきた。
「そんな趣味あるわけないでしょ!」
「そうなの?教室では全然話しかけてこないくせに突然呼び出すから趣味なんだと思ってた」
「相変わらずいじわるだね」
「事実を言っただけだよ」
「どこまで行くの」
ピタリと立ち止まった俺に不意をつかれて来栖が俺の背中にぶつかった。
「ぅわっ…ちょっと急に止まんないでよ!」
ようやく振り向いた俺に来栖は口を尖らせた。
来栖のほうは振り向かないまま、さっさと廊下を歩いた。
俺と来栖とでは20センチ以上の身長差がある。
そもそも脚の長さが異なるのだから歩幅にも大きな差が出る。
来栖に合わせてゆっくり歩いてあげればいいんだけど、そんなことはしないでどんどん歩いた。
来栖はほとんど小走りみたいに俺のあとを追ってきた。
「そんな趣味あるわけないでしょ!」
「そうなの?教室では全然話しかけてこないくせに突然呼び出すから趣味なんだと思ってた」
「相変わらずいじわるだね」
「事実を言っただけだよ」
「どこまで行くの」
ピタリと立ち止まった俺に不意をつかれて来栖が俺の背中にぶつかった。
「ぅわっ…ちょっと急に止まんないでよ!」
ようやく振り向いた俺に来栖は口を尖らせた。