甘い夜更け。朝を憎んだ。
「ゃ……いやっ…やぁぁああああああああぁっっっ!!!!」
部屋中にこだまする佐藤の絶叫と夜乃の笑い声。
来栖は壁ギリギリまで逃走を試みるけれど
こんなに小さい限られた空間では身なんて守れない。
真っ白の壁紙に鮮血の華が咲いた。
汚された雪みたいだった。
「あっっっっはははははは!!!ほんとーにヤッちゃったぁーーー!アマイさいっこーーー!!!」
楽しそうにハシャぐ夜乃を見れてうれしかった。
夜乃が笑うのなら全てが正しい。
ヒクヒクと痙攣しながら自身のパックリ開いた首筋を右手で押さえる来栖。
指の隙間からとめどなくこぼれる鮮血。
きれいじゃない。
「ッ…ぁ………グッ………」
未だカッターナイフを両手に握り締めたまま震える佐藤のワンピースは返り血で汚れていた。
きれいじゃない人間同士、お似合いだった。
「よくできました」
「み…みつ………」
「アマイは俺の特別なんでしょ?」
「そ………」
部屋中にこだまする佐藤の絶叫と夜乃の笑い声。
来栖は壁ギリギリまで逃走を試みるけれど
こんなに小さい限られた空間では身なんて守れない。
真っ白の壁紙に鮮血の華が咲いた。
汚された雪みたいだった。
「あっっっっはははははは!!!ほんとーにヤッちゃったぁーーー!アマイさいっこーーー!!!」
楽しそうにハシャぐ夜乃を見れてうれしかった。
夜乃が笑うのなら全てが正しい。
ヒクヒクと痙攣しながら自身のパックリ開いた首筋を右手で押さえる来栖。
指の隙間からとめどなくこぼれる鮮血。
きれいじゃない。
「ッ…ぁ………グッ………」
未だカッターナイフを両手に握り締めたまま震える佐藤のワンピースは返り血で汚れていた。
きれいじゃない人間同士、お似合いだった。
「よくできました」
「み…みつ………」
「アマイは俺の特別なんでしょ?」
「そ………」