甘い夜更け。朝を憎んだ。
「ご苦労様ですっ!朝も?まさかそれ書いてたわけじゃないよね」
副会長とは同じクラスだ。
当然俺が一時間目をサボったことも知っていた。
「定例会の資料まとめてた」
「嘘ばっかり。昨日残ってまとめてくって言ってたじゃん」
「そうだっけ」
「そうだよ。二組の子と一緒に居たんでしょ」
「…なんで?」
「昼休み。学食でうれしそーに喋ってたの聞こえた」
「…へぇ」
「蜜さぁ、あんまり生徒会の品格下げないでよね?なーんでこんなのが許容されてんのか分かんない」
「優秀だからかなぁ」
「まーじでくたばれ」
左の口角だけを上げて、伏目がちに睨んだ副会長に、俺は笑顔を向けた。
呆れたように短く息を吐いて、副会長はまたハンディモップを動かした。
「夜乃さんのことを話してたんだよ」
「とばりちゃん?なんで…ってこともないけど、なんで蜜が、関係ない女子と?」
「俺が話したかったわけじゃないんだけど。その子が話してきたから」
「なんで蜜に?」
「思春期のハートを輝かせる為には俺の存在が必要で、自分がきれいじゃなくなってでも俺に触れてもらえることをステータスにしてるのに、夜乃さんはただ居るだけで認められることへの僻み、とか」
「つまり蜜がサイコーってこと?」
「そうかも」
「はは。ほんと最低な男」
「そうかも」
副会長とは同じクラスだ。
当然俺が一時間目をサボったことも知っていた。
「定例会の資料まとめてた」
「嘘ばっかり。昨日残ってまとめてくって言ってたじゃん」
「そうだっけ」
「そうだよ。二組の子と一緒に居たんでしょ」
「…なんで?」
「昼休み。学食でうれしそーに喋ってたの聞こえた」
「…へぇ」
「蜜さぁ、あんまり生徒会の品格下げないでよね?なーんでこんなのが許容されてんのか分かんない」
「優秀だからかなぁ」
「まーじでくたばれ」
左の口角だけを上げて、伏目がちに睨んだ副会長に、俺は笑顔を向けた。
呆れたように短く息を吐いて、副会長はまたハンディモップを動かした。
「夜乃さんのことを話してたんだよ」
「とばりちゃん?なんで…ってこともないけど、なんで蜜が、関係ない女子と?」
「俺が話したかったわけじゃないんだけど。その子が話してきたから」
「なんで蜜に?」
「思春期のハートを輝かせる為には俺の存在が必要で、自分がきれいじゃなくなってでも俺に触れてもらえることをステータスにしてるのに、夜乃さんはただ居るだけで認められることへの僻み、とか」
「つまり蜜がサイコーってこと?」
「そうかも」
「はは。ほんと最低な男」
「そうかも」