甘い夜更け。朝を憎んだ。
家庭に不満があるわけじゃない。
当たり前みたいに与えられた生徒会長の椅子にも不満は無い。

機械的に生きるだけの、台本を与えられているだけみたいな自分自身にヘイトが溜まっているだけだ。

この女子生徒達にだって罪は無い。
心を壊すほどの美しさが無いってだけで。

だから適当に遊んだら捨てる。
二度目は無い。

ヤリ捨てされた。
たった一度のそれだけで思春期の女達はしっかりと傷ついてくれる。

その傷はどうも甘いらしい。
俺に好きにされて悔しいはずなのに、
屈辱で耐え難いはずなのに、「学園のトップに抱かれた」という事実に箔がつくらしい。

ごめんね。
そこに愛は付属してあげられなくて。
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