甘い夜更け。朝を憎んだ。
夕方四時頃。
早々に始まった宴会は時計の針が進むにつれてボルテージが加速していった。
予想、というか覚悟はしているつもりなのに毎年打ち砕かれることになる。
この人達はまるでこの宴会の為に一年間の全てを捧げているように見えた。
「蜜。こっち」
酔いに酔いを重ねてもなお、近況報告を促してくる大人達が鬱陶しくて大広間を出て、居間で興味も無いテレビ番組を眺めていた。
あんな状態で聞いたって0.1秒後には忘れてるくせになんで聞きたがるのだろう。
「いいの。チビ達、遊んで欲しそうだったじゃん」
「蜜だって遊んで欲しいくせに」
「なに言ってんの」
俺が飲んでいたジンジャーエールを勝手に飲んだくせに「ぬる」って従姉妹は文句を言った。
「早く行こ」
「どこに」
「こっちだってば」
従姉妹が俺の腕を引っ張って無理矢理立ち上がらされる。
玄関で従姉妹はビーチサンダルを、俺は誰のかも分からない男性物のサンダルをつっかけて外に出た。
早々に始まった宴会は時計の針が進むにつれてボルテージが加速していった。
予想、というか覚悟はしているつもりなのに毎年打ち砕かれることになる。
この人達はまるでこの宴会の為に一年間の全てを捧げているように見えた。
「蜜。こっち」
酔いに酔いを重ねてもなお、近況報告を促してくる大人達が鬱陶しくて大広間を出て、居間で興味も無いテレビ番組を眺めていた。
あんな状態で聞いたって0.1秒後には忘れてるくせになんで聞きたがるのだろう。
「いいの。チビ達、遊んで欲しそうだったじゃん」
「蜜だって遊んで欲しいくせに」
「なに言ってんの」
俺が飲んでいたジンジャーエールを勝手に飲んだくせに「ぬる」って従姉妹は文句を言った。
「早く行こ」
「どこに」
「こっちだってば」
従姉妹が俺の腕を引っ張って無理矢理立ち上がらされる。
玄関で従姉妹はビーチサンダルを、俺は誰のかも分からない男性物のサンダルをつっかけて外に出た。