マフィアの弾丸
────ッハ!!いってない!っっ!
ぱっちり。
その事実が閃くと、目蓋を瞬時にひらけてガバリ、と上体を起こした。
キョロキョロと見慣れない天井の高さと、何平米くらいある?ってほどに広い、
ハイグレードなレイアウトのほどこされた空間。
それに圧倒されつつ起き抜けにもかかわらず、
なんとか平常でいようと冷静的に、昨日の自分の行動を顧みて、「いやいやいや!」と被りを振って
結果、頭を抱え直してしまう始末である。
咄嗟に、正座になってしまった礼儀正しさ。
いやそんなことは差したる重要事項ではない。
・・・・・っというか、
「────えっ、待って。ここどこっ」