クズで噂のヤンキー君のことだけは絶対に忘れたくない
「昨日…、私にお礼? してくれようとしてたでしょ?」
「あー、うん。なに? 気が変わったの?」
俺からの貴重な誘いを断っちまったこと、今になって後悔したんだろうなー。
「あっ、えっ、と…ううん!そうじゃなくてっ、伝えに来たの」
「やっぱり彼女にしてください、って?」
「ううんっ、あのね…、そういうことは、本当に好きになった人にだけ伝えた方がきっといいよっ」
「あ?」
無意識に眉間にシワが寄る。
神経を逆撫でられた気分だった。
「宮瀬くん、いろんな女の子取っかえ引っ変えしたりして遊んでるって友達が言ってて……。でも、そういうの良くないよ!」
「何? 俺に説教してんの?」
アホらしくて思わず乾いた笑いが落ちた。
そんなお気楽脳で今までよく生きてきたな。
まぁ事実だけど。
「あ、ごめん……っ、そんなつもりじゃなかったんだけど…そう思わせたならごめんねっ! でも宮瀬くんの前にはいつかきっと素敵な人が現れると思うから! この世界でひとつだけの宮瀬くんの彼女ポジションはその子の為に大切に取っておいた方がいいよ!」
ーーキーンコーンカーンコーン…
ちょうど、予鈴が校内に響いた。
「……」
「長々しくごめんねっ、じゃあ私行くね! 宮瀬くんがこれから素敵な恋に出会えますように!」
「おい、待て」
「…?」
結乃がクルッ、と向きを変え、俺に背を向けた時。
「じゃあ、お前は恋したことあんのかよ? ”恋”ってどんなんなのか知ってんのかよ」
俺は咄嗟にただの興味本位に過ぎない質問を投げ掛けていた。
それに、結乃はこう答えた。
「あー、うん。なに? 気が変わったの?」
俺からの貴重な誘いを断っちまったこと、今になって後悔したんだろうなー。
「あっ、えっ、と…ううん!そうじゃなくてっ、伝えに来たの」
「やっぱり彼女にしてください、って?」
「ううんっ、あのね…、そういうことは、本当に好きになった人にだけ伝えた方がきっといいよっ」
「あ?」
無意識に眉間にシワが寄る。
神経を逆撫でられた気分だった。
「宮瀬くん、いろんな女の子取っかえ引っ変えしたりして遊んでるって友達が言ってて……。でも、そういうの良くないよ!」
「何? 俺に説教してんの?」
アホらしくて思わず乾いた笑いが落ちた。
そんなお気楽脳で今までよく生きてきたな。
まぁ事実だけど。
「あ、ごめん……っ、そんなつもりじゃなかったんだけど…そう思わせたならごめんねっ! でも宮瀬くんの前にはいつかきっと素敵な人が現れると思うから! この世界でひとつだけの宮瀬くんの彼女ポジションはその子の為に大切に取っておいた方がいいよ!」
ーーキーンコーンカーンコーン…
ちょうど、予鈴が校内に響いた。
「……」
「長々しくごめんねっ、じゃあ私行くね! 宮瀬くんがこれから素敵な恋に出会えますように!」
「おい、待て」
「…?」
結乃がクルッ、と向きを変え、俺に背を向けた時。
「じゃあ、お前は恋したことあんのかよ? ”恋”ってどんなんなのか知ってんのかよ」
俺は咄嗟にただの興味本位に過ぎない質問を投げ掛けていた。
それに、結乃はこう答えた。