私の初恋

4月

新学期が始まる4月。


デザイン専門学校に入ってから1年が経ち2年に上がる時に彼は現れた。

「今年から皆の教師になる高峯です。前の先生が入院することになり代わりに卒業生である僕が先生になります!新米教師だから優しくしてね」

目がシュッと切れ長で身長も180cm近くあるが優しい声で少しヒョロヒョロしている。

別に今思えば普通の男の人だけど当時は凄く花が舞っているようにキラキラしていた。

そう。人生で初めて一目惚れをして初恋だった。
とても優しい人で一人一人で挨拶をしていた。

「よろしくね、何が好きなの?」

差し出された手をどうしたらいいのか分からなくて
初めての「好き」という感情にどう反応すればいいのか
とった行動は

「セクハラです!」

と払い除けてしまった。「あー…やってしまった」高峯の顔を見ると

「えー!そんなことある?!あ、けど今はセクハラになっちゃうか…ごめん!!」

と笑って謝られた。
いい人で面白い人なんだなとこの瞬間に分かって私の初めての気持ちも和らぎ

「冗談です、よろしくお願いします、ヒョロ峯」

「誰がヒョロ峯やねん!!」

と手を握った。
これが私の初恋の始まりのお話。
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