君に会うために僕は
夢の話
これが実際に起きたことなのか、起きていない事なのか…。わからないけど、よく見る夢があるんです。
暗いから、夜の出来事だと思います。
それに星も見えるんです。あの星はなんていったかな…。
はーっとすると白い息が出て。
そう。その日はとても寒い日でした。
私は小さな山のてっぺんに座っていて、
そして隣には…多分ですけど…友達が…座っています。
性別も、顔も、名前もわかりません。
それで、私に何かをくれたんです。
丸いチャームの付いた、ネックレスだったような、ブレスレットだったような…。
そのあと、なんか言われたんですけど…。
夢だからですかね。忘れちゃいました。
その人は泣いていたんです。多分。
そして私も泣きました。悲しくて悲しくて。
そこで毎回、目が覚めるんです。
起きるたびに胸を締め付けられるような…
とにかく切なくなります。
…結城先生。この話もうかれこれ多分5、6年ぐらいしてますけど、飽きないんですか?
それに私の記憶も一向に戻らないんですけど。先生ってもしかして…藪医者?
…冗談です。先生にはたくさんお世話になってます。
感謝してます。めんどくさいので落ち込まないでください。
そうですよね。『戻らないこともある』のは知ってます。『無理やり戻すものでもない』のも知ってます。
先生が色々やってくれたのもわかってます。
ごめんなさい。先生からかいやすいのでつい、やってしまいました。
…そろそろ帰ります。カウンセリングありがとうございました。
あ、そうそう結城先生。私、4月から高校生になるんです。出会った頃は小学四年生だった私が華の高校生ですよ!
実は生まれ故郷にある高校に通うんです。両親を説得するの大変でした。
って言っても家から二時間くらいの距離ではあるんですけどね…。
記憶戻すきっかけになればいいと思って、ずっと行ってみたかったんですけど。
なかなか行かせてもらえなくって。
え?なんで行けるようになったかって?
…父の会社のお偉いさんの息子さんが通っている高校だからです。
まぁ、幼馴染…ではあるんですけど。
別に好きとかじゃないですよ。
利用させてもらっただけです。
父は仲良くしてほしいみたいなので、その息子さんと…。
…あ!バス…やばい、時間に間に合わなくなる!
じゃあね、結城先生。また来月!制服今度見せに来きますね!」
暗いから、夜の出来事だと思います。
それに星も見えるんです。あの星はなんていったかな…。
はーっとすると白い息が出て。
そう。その日はとても寒い日でした。
私は小さな山のてっぺんに座っていて、
そして隣には…多分ですけど…友達が…座っています。
性別も、顔も、名前もわかりません。
それで、私に何かをくれたんです。
丸いチャームの付いた、ネックレスだったような、ブレスレットだったような…。
そのあと、なんか言われたんですけど…。
夢だからですかね。忘れちゃいました。
その人は泣いていたんです。多分。
そして私も泣きました。悲しくて悲しくて。
そこで毎回、目が覚めるんです。
起きるたびに胸を締め付けられるような…
とにかく切なくなります。
…結城先生。この話もうかれこれ多分5、6年ぐらいしてますけど、飽きないんですか?
それに私の記憶も一向に戻らないんですけど。先生ってもしかして…藪医者?
…冗談です。先生にはたくさんお世話になってます。
感謝してます。めんどくさいので落ち込まないでください。
そうですよね。『戻らないこともある』のは知ってます。『無理やり戻すものでもない』のも知ってます。
先生が色々やってくれたのもわかってます。
ごめんなさい。先生からかいやすいのでつい、やってしまいました。
…そろそろ帰ります。カウンセリングありがとうございました。
あ、そうそう結城先生。私、4月から高校生になるんです。出会った頃は小学四年生だった私が華の高校生ですよ!
実は生まれ故郷にある高校に通うんです。両親を説得するの大変でした。
って言っても家から二時間くらいの距離ではあるんですけどね…。
記憶戻すきっかけになればいいと思って、ずっと行ってみたかったんですけど。
なかなか行かせてもらえなくって。
え?なんで行けるようになったかって?
…父の会社のお偉いさんの息子さんが通っている高校だからです。
まぁ、幼馴染…ではあるんですけど。
別に好きとかじゃないですよ。
利用させてもらっただけです。
父は仲良くしてほしいみたいなので、その息子さんと…。
…あ!バス…やばい、時間に間に合わなくなる!
じゃあね、結城先生。また来月!制服今度見せに来きますね!」