彼女が恋をしたのは。
再開
ふと、橋の女の子のことを思い出す。
「電話かけてみようかなぁ。」
気付くと彼の片手に携帯電話
ピピッ、
080-15××-××××
「ピーッという発信音のあとに、
メッセージを録音して下さい。ピーッ。」
「あっ、あの、駿しゅんです。名前
言ってなかったっけかな??もうすぐ、
クリスマスだから誕生日でしょ?お祝いしよう!
ピーッ」
と、
数時間後に、
プルルル。
あっ。愛ちゃんだ!
と、とっさに携帯に出る。
「もしもし。」
こちらが心配そうに電話に出ると、
「もしもし。愛です。お元気ですか。」
とだけ愛ちゃんは、ぼそっと言った。
「お祝い、クリスマス・イヴ。しようよ。」
「あっ、はい。楽しみにしてます。」
ちょっと、愛ちゃんが嬉しそうに言うと、
「橋のあの、自殺の、あっごめん。」
「麓にレストランあるの知ってる?
予約しておくから。」
と頼もしく駿しゅんが言った。
「あっ。はい。」
と愛ちゃんは、それだけ言った。
当日、来てくれるかな??