彼女が恋をしたのは。
ふと
てな理由で、俺はあれから何で振られたのかも
分からず、こんにちに至ると言うわけです。
「おい。佐藤。もう12時だぞ、ランチ、
ランチ行こうぜ〜。今日は、何食う?」
「えっ、もうお昼?
今日はラーメンがいいかな〜。」
ラーメン屋はさほど混んでもなく、
すぐ座れた。
お冷を2個出されて。
その水をぐっと、順が飲むと、
「おい。佐藤。俺さ、彼女できたんだよ。」
また、ぐぐっと、水を飲みほした。
「いいなぁ、羨ましいな〜。
俺なんて、彼女いない暦、2年もたつぞ〜。
今度、合わせてくれよな。」
順とは幼稚園の時からの幼馴染で、小学校、
中学校、高校は別々だったが、大学までも同じ
の奴で、大学の合同の会社説明会で、
井口電機の会社に2人とも、晴れて営業として
入社して早10年が経つ。
ふと、橋の彼女は元気だろうか、
と思い出し、そして、少し、心配した。