溺れて、絆される
しかし莉瑠は、ほぼ毎日のように会いに来た。
その度に英琉が、鋭い声と言葉で追い返す。

その繰り返し。

それでも会いに来る莉瑠に、英琉は……


『英琉くん!洸介くん!』

『洸介、ちょっと二人にしてくれ』

『ん。わかった』

英琉は莉瑠の手を引き、人気のない所へ移動した。
着いた瞬間―――――――

バサッと、莉瑠を乱暴に押し倒した。

『え……』

『わかんないなら…“身体に”教えるしかないよね?』

『え……英琉く……
――――――んんっ!!』

莉瑠の両手首を押えつけ……そして口唇を奪い塞いだ。

必死にもがく莉瑠。
びくともしない。

そんな中英琉は、興奮していた。

莉瑠の口唇、気持ちいい。
離したくない。

最低な行為をしながらも、心は狂喜に震えていた。

『………んぁ…莉瑠、おとなしくしてろよ?』

そう言って、制服を乱暴に引き裂いた。

『や、やだ!!
英琉くん!やめて!!お願い!!』

『莉瑠が悪いんだ。
俺が散々帰れって言ったのに、言うこと聞かないから』

制服がはだけて、スカートもボロボロだ。

『嫌!!英琉くん、お願いやめて!』

これ以上、私の知ってる英琉くんを汚さないで……!

しかし英琉は莉瑠の身体に吸い付き、キスを落としていく。

『嫌!!嫌!!やめ…!!』 

『莉瑠、綺麗な身体してるね。
シたことないの?
キスは?
そもそも、彼氏いた事あるの?』

もがく莉瑠。
英琉は、制服のズボンのベルトを緩めた。

莉瑠の震えが、一層強くなった。

『いないわけないよね?
莉瑠、凄く可愛いし。
会えなかった2年半で、益々綺麗になったもんね。
それとも、今いるのかな?
そいつにわかるように、(キスマーク)沢山つけようね』

そして―――――無理矢理、莉瑠の中に入った。

『―――――ったい…!!?
嫌…嫌だ…嫌ぁぁぁーーーー!!!』



最低という言葉では片付けられない程の、最低な行為。

莉瑠にとって、地獄の時だった。

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