milk or coffee? 〜甘く、苦く、溶かされて〜
◆ cafe au lait ◇
ついこの間、京都の街に初雪が降った。
すっかりコートやマフラーが必要な季節。
不思議と、去年とはまた違った自分になれるような予感のする新しい年。
とはいっても、変わらず勉強をがんばるだけで劇的な変化があるわけではない。
そう思っていたけど――。
年明けから5日後。
さっそく新しい出来事が始まろうとしている。
「…あの、こんな感じでいいのでしょうか?」
わたしはもじもじしながら部屋の奥から現れる。
わたしはコーヒーの香りが漂う店内で、焦げ茶色のエプロンを着て立っている。
「ちょっと大きいかなと思ったけど、いい感じだね」
「ええやん、それで」
そのわたしにまじまじと視線を向けるのは、アイボリーのエプロンを着た遥さんと黒色のエプロンを着た彼方さん。
そう、ここは隠れ家カフェ『Gemini』。
すっかりコートやマフラーが必要な季節。
不思議と、去年とはまた違った自分になれるような予感のする新しい年。
とはいっても、変わらず勉強をがんばるだけで劇的な変化があるわけではない。
そう思っていたけど――。
年明けから5日後。
さっそく新しい出来事が始まろうとしている。
「…あの、こんな感じでいいのでしょうか?」
わたしはもじもじしながら部屋の奥から現れる。
わたしはコーヒーの香りが漂う店内で、焦げ茶色のエプロンを着て立っている。
「ちょっと大きいかなと思ったけど、いい感じだね」
「ええやん、それで」
そのわたしにまじまじと視線を向けるのは、アイボリーのエプロンを着た遥さんと黒色のエプロンを着た彼方さん。
そう、ここは隠れ家カフェ『Gemini』。