執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
すると彼女は「そこは事前にお伝えしたいことがたくさんありましたの」と身を乗り出した。
「美都ちゃんはとてもシャイなんですの。表情はクールですけれども、とても真面目で礼儀正しい子で……ああ、でも見た目は期待してくださって大丈夫ですのよ? とても美人で、モデルさんのようなスタイルですから――」
突然始まった娘語り。義理の娘というから裏があるのかと思いきや、ストレートな溺愛ぶりがうかがえる。
さぞ大事に育てられたのではないか。この女性のように淑やかで華やかさを持つ女性に育っているかもしれない。『クール』という表現がやや気になるが……。
(で、実際に顔を合わせたのが美都なわけだが)
朝、庁舎へ車を走らせながら、ぼんやりと回顧する。
杏樹の言う通り、美しい女性だった。『クール』がやや度を超えていたが、表情を読めるようになった今は、それほどとも思わない。
内面は照れ屋でかわいらしい。出会った頃の印象と重なる部分もあって、見ていて微笑ましい気持ちになる。
警視庁で働いているとは予想外だったが、周囲の人間からの評判も上々だった。
「美都ちゃんはとてもシャイなんですの。表情はクールですけれども、とても真面目で礼儀正しい子で……ああ、でも見た目は期待してくださって大丈夫ですのよ? とても美人で、モデルさんのようなスタイルですから――」
突然始まった娘語り。義理の娘というから裏があるのかと思いきや、ストレートな溺愛ぶりがうかがえる。
さぞ大事に育てられたのではないか。この女性のように淑やかで華やかさを持つ女性に育っているかもしれない。『クール』という表現がやや気になるが……。
(で、実際に顔を合わせたのが美都なわけだが)
朝、庁舎へ車を走らせながら、ぼんやりと回顧する。
杏樹の言う通り、美しい女性だった。『クール』がやや度を超えていたが、表情を読めるようになった今は、それほどとも思わない。
内面は照れ屋でかわいらしい。出会った頃の印象と重なる部分もあって、見ていて微笑ましい気持ちになる。
警視庁で働いているとは予想外だったが、周囲の人間からの評判も上々だった。