執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
「……哉明さん、大変です。記憶がありません」
「記憶がなくなるタイプか」
余計に危なっかしい。
美都は素肌を隠しながら、毛布に口もとを埋めてぽつぽつと語り始める。
「いえ……少しだけ、覚えてます。ここまで運んでもらったこととか……水を、飲ませてもらったこととか……それから、ええと……その」
言い淀んで真っ赤になる。
「安心しろ。その記憶で全部だ」
しっかり覚えていて安心した。哉明は上半身を起き上がらせ、床に落ちていたスラックスを拾い上げた。
結局美都を抱き尽くしたまま眠ってしまった。まだシャワーも浴びてない。
「シャワー、浴びてくる」
そう言って起き上がろうとすると、美都がじっと哉明を見つめていることに気づき動きを止めた。
「どうした?」
返答はなく、ただ物欲しそうにじっと哉明を見つめている。まさかと思いつつも、顎を押し上げ、そっとキスをした。
「おはよう」
「……おはようございます」
頬を赤く染めた美都が、小さな声でうっとりと呟く。
(おはようのキス待ちかよ)
かわいすぎて悶えそうになる。
「記憶がなくなるタイプか」
余計に危なっかしい。
美都は素肌を隠しながら、毛布に口もとを埋めてぽつぽつと語り始める。
「いえ……少しだけ、覚えてます。ここまで運んでもらったこととか……水を、飲ませてもらったこととか……それから、ええと……その」
言い淀んで真っ赤になる。
「安心しろ。その記憶で全部だ」
しっかり覚えていて安心した。哉明は上半身を起き上がらせ、床に落ちていたスラックスを拾い上げた。
結局美都を抱き尽くしたまま眠ってしまった。まだシャワーも浴びてない。
「シャワー、浴びてくる」
そう言って起き上がろうとすると、美都がじっと哉明を見つめていることに気づき動きを止めた。
「どうした?」
返答はなく、ただ物欲しそうにじっと哉明を見つめている。まさかと思いつつも、顎を押し上げ、そっとキスをした。
「おはよう」
「……おはようございます」
頬を赤く染めた美都が、小さな声でうっとりと呟く。
(おはようのキス待ちかよ)
かわいすぎて悶えそうになる。