執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
考え出せばきりがない。とにかく、どんな見落としもしないように、あらゆる可能性を念頭に置いて捜査していかなければならない。

(とっとと犯人を挙げて美都を被疑者のリストから外さなければ。俺は彼女と結婚できなくなる)

「田部井。ここを頼めるか。しばらく席を外す」

「わかりました。獅子峰隊長はどちらへ?」

「たまには足を使って捜査しようと思ってな」

「はあ……」

ナンバー3にその場を任せると、哉明は急ぎ本部をあとにした。






 
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