執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
「私は警察庁サイバー特別捜査部特殊捜査隊で副隊長を務めております、柳川翔子と申します。庁舎内ですのでご信用いただけるとは思いますが、念のため身分証を提示しておきますね」
そう言って警察手帳を開きふたりに身分証を見せる。
実物を見たことがない美都にはそれが本物かわかりっこないのだが、横で大須賀が息を呑んでいるところを見るに本物なのだろう。
「警察庁の方が、私になんのご用でしょう?」
「少々お話を聞かせてください。簡単な質問をいくつかするだけですから緊張なさらず。ステラソフトの筧さんにはすでに了承を得ていますので、どうぞこちらに」
唐突な話に戸惑うも、相手が警察庁の方なら従わざるを得ないだろう。
(確かサイバー特別捜査部って、哉明さんが所属している部よね?)
仕事の内容について詳しくは聞かされていないが、サイバー特別捜査部のどこかの部隊で指揮官を務めていると言っていた。
(彼に関して聞かれるのかな。もしかして結婚について?)
キャリア警察官の結婚ともなれば、厳しい身辺調査があるはず。もしかしたら面接もあるのかもしれない。
「わかりました」
そう言って警察手帳を開きふたりに身分証を見せる。
実物を見たことがない美都にはそれが本物かわかりっこないのだが、横で大須賀が息を呑んでいるところを見るに本物なのだろう。
「警察庁の方が、私になんのご用でしょう?」
「少々お話を聞かせてください。簡単な質問をいくつかするだけですから緊張なさらず。ステラソフトの筧さんにはすでに了承を得ていますので、どうぞこちらに」
唐突な話に戸惑うも、相手が警察庁の方なら従わざるを得ないだろう。
(確かサイバー特別捜査部って、哉明さんが所属している部よね?)
仕事の内容について詳しくは聞かされていないが、サイバー特別捜査部のどこかの部隊で指揮官を務めていると言っていた。
(彼に関して聞かれるのかな。もしかして結婚について?)
キャリア警察官の結婚ともなれば、厳しい身辺調査があるはず。もしかしたら面接もあるのかもしれない。
「わかりました」