執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
リビングのローテーブルに食事が置きっぱなしだ。冷蔵庫に入れないと明日の朝を待たずに傷んでしまうかもしれない。

なんとか哉明の性欲を押しとどめリビングに行くと、軽くご馳走を摘まんで、残りは冷蔵庫にしまった。

哉明は「時間があれば全部食べるのに」と口惜しそうにしていたが。

「休日にゆっくり作るので、またそのときに」

次にご馳走を作るときは、不安をごまかすのではなく、愛を込めて作りたい。

食器を片付けたあとシャワーを浴びて、ともに寝室へ。

『今日は思う存分』――そう宣言した通りに抱き尽くされ、ふたりは新婚初夜を堪能した。





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