執着心強めな警視正はカタブツ政略妻を激愛で逃がさない
美都を腕の中に収めながら、そっとタオルを解く。素肌に哉明の体温を感じて、急に体が熱くなってきた。

「か、哉明さん!」

「暗くて見えないから大丈夫だ」

そう断って唇にちゅっとキスを落とすと、ボディソープを手のひらに載せた。

「ま、待って――」

問答無用で哉明の手が伸びてきた。ふわふわした泡とともに、ぬるりとした感触と温もりが美都の曲線を伝って、鼓動がスピードアップする。

「哉明、さん……」

恥ずかしさが極限に達して、顔がまともに見られない。哉明が指先に力を加えると、白い肌がむにっと持ち上がり、なんだかとても卑猥だ。

「美都、ちょっと胸が大きくなったんじゃないか?」

「えっ……?」

杏樹だけでなく、哉明までそんなことを言うのか。

「き、気のせいです! この歳で大きくなるわけ――」

「俺と気持ちいいことしているうちに、大きくなったんじゃないのか?」

「きゃんっ」

哉明の指先が美都のそこをふにっと摘まみ〝気持ちいいこと〟を体に刻み込む。

手脚が痺れて立つのもままならなくなり、哉明の胸もとに倒れ込んだ。

「っと、危ない」

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