その甘さ、危険度MAXにつき。
「っと、こんな事してる場合じゃなかった。辻野の事頼んだぞ」
スクールバッグを肩にかけて急いで教室から出て行く蓮巳くん。
「おっけ〜」
その姿を2人で見送って。
村田くんは敬礼をする様にピシッと頭に手をやった。
「行く前に俺にも晴くんの連絡先教えてー」
「え?あ、う、うん」
「俺の番号は───」
やっぱり名前呼びは慣れないな。
“くん”が付いてても、男の子に名前を呼ばれる事なんてなかったから……。
変な感じ。
「よーし、じゃあ行くべ〜」
「うん。よろしく」
「じゃあまずは移動教室からな」
村田くんに連れられて色んな場所を歩き回ったけど、やっぱり村田くんはすごくフレンドリーで。
おもしろい話とかいろいろしてくれた。