その甘さ、危険度MAXにつき。
窓から見える陽が傾き始めた頃。
村田くんは考えるように顎に手を当てていた。
「先輩の校舎も教えたし、後は……あ。すっごい今更だけど晴くんって家?それとも寮?」
「寮だよ」
「おーマジか!一緒じゃん!」
「え?そうなの!?」
村田くんがいたら心細くないかも……!
「そうそう。ちなみに蓮巳も寮なんだ」
「……!」
やった!
2人いたら寂しくない!!
「俺達がいるのそんなに嬉しい?」
「へ?なんで……?」
「めっちゃ顔に出てる」
「えっ……!!」
隠すように思わず両手で頬をムニッと掴んだ。
は、恥ずかしい……!
「晴くんってほんと可愛いな。なんか弟みてー」
村田くんに頭を撫でられれば最後。
顔がみるみる熱くなっていくのがわかる。
か、可愛いって……。
あたしは今男の子なんだから……!