その甘さ、危険度MAXにつき。
「あ、あたし……」
由希子さんがあたし達の前で頭を下げる。
「ごめんなさい」
……え?
「入学早々あなたに怪我をさせてしまって、本当にどうお詫びしたら……」
「い、いえ。あたしの不注意ですし。それに……」
チラッとベッドの男の子に視線を落とした。
それに、この人の方があたしより何倍も……。
「晴……」
「彼なら大丈夫よ。脳には異常無かったって言ってるし、時期目を覚ますわ」
「……」
「晴ちゃんも脳に異常が無かったから今日はもう帰って良いって」
「……」
「いろいろ心配だと思うし、今日だけは特別に家に帰っても良いわよ?」
「……」
「晴?どうしたの、黙っちゃって」
「……この子のことが心配で……ここにいちゃダメですか??」
「晴ちゃん……」
わかってる。
由希子さんを困らせてるって。