その甘さ、危険度MAXにつき。
「……」
男の子の顔を覗こうと立ち上がれば、ギッと椅子が軋む。
……眠ってる。
あたしのせいでケガさせちゃった……。
謝ったら許してくれるかな?
…………。
許して……くれないよね……。
「ごめんなさい……」
ポツリと小さく呟いたはずなのに、その声は思ってた以上に大きくて。
だけど、ここの空間があたしの声を奪い去るかのようにすぐに消し去っていく。
「なぁ、」
「………」
え?
突然聞こえた声に思考が停止する。
あたし……シャベッテナイ……ヨ?
…………。
「えっ!!??目、覚ました!!?」
再びベッドを覗き込むと、眠っていたはずの男の子の瞳があたしの瞳と重なり合う。