その甘さ、危険度MAXにつき。

「てか男のくせに笑い方可愛いんだな」

「!?」


村田くんがグッと顔を近づけてくるから、思わず反射的に逃げてしまったあたし。


や、やばっ。

変に思われたかな。って思うより前に、蓮巳くんがあたしの肩を抱き寄せた。



「あいつマジで距離感バグってるから気を付けた方がいいぞ」


わかってる。

わかってるよ。

あたしにはわかってる。



耳元で囁くのは村田くんに聞こえないようにしてるだけって。

忠告してるだけって。



だけど、そこまで近いと好きじゃなくてもドキドキしちゃうの……!


蓮巳くんだって今ものすごく距離近いからね!?





ひーーん。

あたしの学園生活、思っていたよりも前途多難かもしれない……。



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