いつまでも
嬉しそうに声をはずませて後ろから抱きついてきたのは渡辺千夏ちゃん
「千夏ちゃん！久しぶり〜！」
「ちょっと麗華！
また優愛をいじめてるの!?」
千夏ちゃんが麗華に向かってそう言うと、優菜と夏鈴も入ってきて逃げていった
やっぱり
私にだけやって見つからないようにやってるってことだよね
麗華とその取り巻きが出ていって
「優愛ちゃん！大丈夫？」
「久しぶり〜！」
「今の流行りのコーデとメイク教えてよ」
そんな感じで手のひらを返したようにみんながかけよってきた
みんな私の外見だけを見てる
多分、有名人と友達だって言ってるんだろうけど私はそんなこと1ミリも思ってない
麗華にも私にもご機嫌取りして安全に暮らそうとしてるずるい人たちばっかりだから
「おはよう」
営業スマイルを浮かべて席に着く
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴ってホームルームが始まった
