いつまでも
「ごめんなさい、迷惑かけて
でも、別に嫌なことがあったわけじゃないから」
そう言うと
「嫌なことはされてるけどな」
と笑って返された
「よしっ、帰るぞ
グランプリシリーズも近いんだろ?
応援してるから」
優翔はそう言って空き教室から出てった
「さ〜て俺たちも帰るぞ、優愛
俺のマネージャーが車で待ってる」
え、
それめっちゃ待たせてない?
うわ〜ちょ〜迷惑な人じゃん、私
「うそっ!ごめん」
「だいじょうぶ
ちゃんと昼休みに遅くなるって伝えといたから」
はあ〜
よかった
空き教室を出て車に乗り込んだ
「このこと優愛と夏鈴に言うの?
言ったら、Sクラスにいるときはそばにいてくれると思うけど」
「いや、悔しいから言わない」
蒼に言われてそう返すと、きょとんとした顔になった
「なんで?」
「え〜、だってちっちゃいころ優菜と夏鈴にオーディションで負けたってことでしょ?
それに麗華に夏鈴と優菜をつかせて自分を近づかせないようにしてるんだってバレたらあんないじわるに負けたって思われるかもしれないじゃん
両方なんか悔しくない?」