運命の彼と極上の愛を〜夫の不倫の証拠集めの為に雇った探偵の彼は、沢山の愛で私を満たしてくれる〜
綺麗な人ではあるけれど、化粧も服装もとにかく派手。
結婚前に聞いていた貴哉のタイプとも大きくかけ離れている。
「化粧が濃い女は好かないから、お前はとにかく薄化粧にしろ。服装も派手なものは恥ずかしいからシンプルな物にしろ」なんて私には常日頃言っていたくせに、貴哉の新たな一面を知る度、怒りは募っていく。
そのせいで、義母にはいつも嫌味を言われていた。
「璃々子さんは何だか地味ねぇ。もう少し着飾ったら?」「お洒落に気を遣えないなんて、貴哉が可哀想だわ」と顔を合わせる度に。
全て、貴哉が要求してきた事なのに。
「――小西様?」
「え?」
「大丈夫ですか? 顔色が優れないようですが」
「あ、すみません。大丈夫です」
「いざこういう物を目にすると、複雑な気持ちになりますよね」
「そうですね……。その、相手の女性がどんな人なのかを見たのは初めてなもので、こんな派手な方なんだなって少し驚いてしまって」
「そうですか。彼女の事も少し探りを入れまして、彼女の名は紺堂 美里亜。二十二歳。昼間は駅近くにあるネイルサロンでネイリストとして働いていて、夜は週に二回程、キャバクラで働いています」
「二十二歳……」
見た目から若そうだとは思っていたけれど、ほぼ一回りも離れている女性だなんて思いもしなかった。
結婚前に聞いていた貴哉のタイプとも大きくかけ離れている。
「化粧が濃い女は好かないから、お前はとにかく薄化粧にしろ。服装も派手なものは恥ずかしいからシンプルな物にしろ」なんて私には常日頃言っていたくせに、貴哉の新たな一面を知る度、怒りは募っていく。
そのせいで、義母にはいつも嫌味を言われていた。
「璃々子さんは何だか地味ねぇ。もう少し着飾ったら?」「お洒落に気を遣えないなんて、貴哉が可哀想だわ」と顔を合わせる度に。
全て、貴哉が要求してきた事なのに。
「――小西様?」
「え?」
「大丈夫ですか? 顔色が優れないようですが」
「あ、すみません。大丈夫です」
「いざこういう物を目にすると、複雑な気持ちになりますよね」
「そうですね……。その、相手の女性がどんな人なのかを見たのは初めてなもので、こんな派手な方なんだなって少し驚いてしまって」
「そうですか。彼女の事も少し探りを入れまして、彼女の名は紺堂 美里亜。二十二歳。昼間は駅近くにあるネイルサロンでネイリストとして働いていて、夜は週に二回程、キャバクラで働いています」
「二十二歳……」
見た目から若そうだとは思っていたけれど、ほぼ一回りも離れている女性だなんて思いもしなかった。