詩に恋を
壊れていくハ-ト
-春。


2年生。


私は自分の組をチェックした。


『村里君と同じクラスになれますように』


ずっとこう願ってた。


そう、私はやっと気づいたんだ。


村里君が好きだってことを。


胸をドキドキさせながら、クラス表を見た。


「………あった。」


そこには、『村里耕也』という文字。


「谷川、おはよう。」


「あっ、おはよう。
私たち同じクラスだよ。」


「マジで?…よかった。」


「え…?」


「俺、谷川と同じクラスになれたらな
って思ってたんだ。」


体の底から熱くなった。






これが…恋。






亜紀も紗希も同じクラスだった。


そして、村里君も。


「これから楽しくなるだろうなぁ…。」


あのとき何もかも上手くいっていた
私には恋の辛さなんてわからなかった。


大好きな人はずっとそばにいるもの
だと思っていたから…。





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