可愛い私は同級生のイケメンたちに溺愛される
「お前また遅刻か!」

「うっす」

五十嵐 春輝。学校一のモテ男で私の隣の席の男子。

私はこの人が苦手だ。

「ねぇー。今どこやってる?」

「え?あぁ30ページ」

「サンキュー」

こいつは入学式にピアスバチバチで参加して、先生にこっぴどく怒られていた。

しかも、

「今日も早乙女は輝いてるな」

春輝はキラキラとした笑顔で言う。

「なっ!」

そう、こいつはちょくちょく私にちょっかいかけて来るのだ。

そのせいでどれだけ迷惑しているか…

不本意にも顔が赤くなったことが春輝にバレないように俯く。

(別に嬉しいわけじゃないけど)

「じゃぁ、先週の小テスト返すぞ〜」

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