可愛い私は同級生のイケメンたちに溺愛される
「みんなありがとう!!もう上がっていいよ!」
その言葉を合図に連と春輝は走って休憩室に向かう。
その様子を樹は呆れたようにため息をする。
「お前ら子供だな…」
(なんだ!お前!!さっき私の事めちゃくちゃ睨んできたくせに!)
と思ったものの優しいので言うのは辞めた。
利香が言うには、2人とも利香にも素っ気ない態度で、オーナーの孫だから大人しくしている感じらしい……
(なんだそれ!人の親友に!)
怒りを沈めるように深呼吸をして、この熱を冷ます。
休憩室に着くと、樹が帰る準備をしていた。
(私も帰る準備しよっと。)
「おい!」
怒ったように呼ぶ樹の声に驚きながらも、怒りを隠せなかった。
(なんでこんな怒ってんの?)
「何?」
すると、樹はため息をつきながら
「俺に関わるな。」
そう言って帰った。
「は?」
(関わりたくないわ!)
心の中で叫んだ。