【完結】素っ気ない婚約者に婚約の解消をお願いしたら、重すぎる愛情を注がれるようになりました
そう言って私はアルベール様の頭を軽くはたく。そもそも、アルベール様のことで脳内も心もすべて埋め尽くされたら、私は何度も言っているけれど心労で死ぬ。朝昼晩全てアルベール様だなんて、間違いなく心労で死ぬ。それか、うるさすぎて精神的に死ぬ。あと、美形すぎて目が死ぬ。
「心の中にアルベール様がずっといらっしゃったら、美形すぎて目が死にそうです。あと、多分ずっと叫ばれているのでいろいろな意味で精神的に死にます。それから、疲れから心労で死にます」
「シュゼット嬢は俺の声も顔も覚えてくれているのですね! 嬉しいです! あと、美形って言われたの嬉しいです!」
「いや、どうしてそうポジティブに切り取るのですか……」
いや、私今結構なことを言ったと思うのですけれど? そう思うけれど、アルベール様には通じない。とことんポジティブなお方だ。止めてくれ。もう少し普通の思考回路を持ってください。
「まぁ、とにかく。俺はそのアルテュールとかいう男の気持ちは理解できません。だから、許せません」
「……アルベール様?」
「シュゼット嬢を故意に傷つけるなんて、俺、絶対に許せません。それに……絶対に、シュゼット嬢を渡しませんから!」
アルベール様はそうおっしゃると、私の手をぎゅっと握ってくださった。……温かい。でも、さりげなくスキンシップを図ってこられるの、止めていただいてもよろしいでしょうか? そう視線で訴えれば、アルベール様はただにっこりと笑われる。多分、私の視線の意味も分かっていらっしゃるだろうし。それでもやめてくださらないのだから、確信犯ね。
「心の中にアルベール様がずっといらっしゃったら、美形すぎて目が死にそうです。あと、多分ずっと叫ばれているのでいろいろな意味で精神的に死にます。それから、疲れから心労で死にます」
「シュゼット嬢は俺の声も顔も覚えてくれているのですね! 嬉しいです! あと、美形って言われたの嬉しいです!」
「いや、どうしてそうポジティブに切り取るのですか……」
いや、私今結構なことを言ったと思うのですけれど? そう思うけれど、アルベール様には通じない。とことんポジティブなお方だ。止めてくれ。もう少し普通の思考回路を持ってください。
「まぁ、とにかく。俺はそのアルテュールとかいう男の気持ちは理解できません。だから、許せません」
「……アルベール様?」
「シュゼット嬢を故意に傷つけるなんて、俺、絶対に許せません。それに……絶対に、シュゼット嬢を渡しませんから!」
アルベール様はそうおっしゃると、私の手をぎゅっと握ってくださった。……温かい。でも、さりげなくスキンシップを図ってこられるの、止めていただいてもよろしいでしょうか? そう視線で訴えれば、アルベール様はただにっこりと笑われる。多分、私の視線の意味も分かっていらっしゃるだろうし。それでもやめてくださらないのだから、確信犯ね。