私と彼の溺愛練習帳 番外編
プロポーズを成功させた閃理は、安堵と幸福に胸がいっぱいだった。
観覧車を降りると、彼女の手をぎゅっと握る。
雪音はうれしそうに肩に頬を寄せて来る。
閃理は微笑を禁じえない。
雪音と離れていた時間は身が切り裂かれるようだった。もう決してこの手を離さない。
歩く二人に言葉は少なかった。だが、もう言葉は必要ない、そんな感覚が二人の心に生まれていた。
片付けのためにドローンショーの準備会場に戻ると、にやにやと笑う征武に出迎えられた。彼は片付けの手を止めて二人に言う。
「その顔はプロポーズ成功だよな」
「は!?」
閃理は驚いて征武を見る。
「フランス語のできる人がスタッフにいてさあ。あの文字がプロポーズの言葉だって教えてもらったんだよ」
「……!」
「お前、フランス語ができるのが自分だけだと思うなよ?」
征武がにやにやと言う。
「そんなことは思ってないけど」
こんなに速攻で征武にバレるとは思わなかったのは確かだ。
観覧車を降りると、彼女の手をぎゅっと握る。
雪音はうれしそうに肩に頬を寄せて来る。
閃理は微笑を禁じえない。
雪音と離れていた時間は身が切り裂かれるようだった。もう決してこの手を離さない。
歩く二人に言葉は少なかった。だが、もう言葉は必要ない、そんな感覚が二人の心に生まれていた。
片付けのためにドローンショーの準備会場に戻ると、にやにやと笑う征武に出迎えられた。彼は片付けの手を止めて二人に言う。
「その顔はプロポーズ成功だよな」
「は!?」
閃理は驚いて征武を見る。
「フランス語のできる人がスタッフにいてさあ。あの文字がプロポーズの言葉だって教えてもらったんだよ」
「……!」
「お前、フランス語ができるのが自分だけだと思うなよ?」
征武がにやにやと言う。
「そんなことは思ってないけど」
こんなに速攻で征武にバレるとは思わなかったのは確かだ。