私と彼の溺愛練習帳 番外編
「おめでとう!」
 征武が祝福する。

「ありがと」
「ありがとうございます」
 閃理は不満そうに礼を言い、雪音は照れてうつむいた。

「みんな、プロポーズ成功だって!」
 征武が大声で言う。すべてのスタッフが二人に向き直って拍手をした。

「おめでとうございます!」
「おめでとう!」
 口々に祝福する。

 雪音は顔を真っ赤にしてひたすらぺこぺこと頭を下げ、閃理はげんなりと征武を見た。

「みんなに言ったのか?」
「あんな大空に書いておいて、秘密でもなんでもないだろ?」

「だからって、こんな」
 ため息をついたときだった。

 閃理のスマホが鳴った。
 閃理はそれを取り出してけげんな顔をした。

 父からだった。
 さきほどもメールが来たというのに、連続でメールが来るなんて珍しい。

 画像が添付されていて、閃理は唖然と口を開けた。
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