【コミカライズ】愛しのあの方と死に別れて千年 ~今日も私は悪役令嬢を演じます~〈2〉



 ヴァイオレットが僕の元を去ったのは、それから二ヵ月後のことだった。

 僕はしばらく落ち込んでいたけど、寄宿学校(パブリックスクール)への入学と共にその痛みは薄れていった。

 それと同時に、僕は自分でも気付かないうちに、彼のことも忘れてしまったんだ。
 僕の誕生日パーティーでルイスの姿を見て以来、ぱったりと表に出てこなくなった、もう一人の自分のことを――。
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