【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
ああ、この人……本当に真面目な方なんだわ。
顔を真っ赤にさせる彼を見て、愛しさが溢れてくる。
「レオンハルトさま」
自分が思うよりも甘い声が出た。
そのことに内心びっくりしながらも、私はそっと、自分の頬にレオンハルトさまの手を触れさせた。
弾かれたようにこちらを見るレオンハルトさまに、微笑みかける。
「――私が嫌がっているように、見えますか……?」
じっと彼の目を見つめる。見つめ合うこと数秒。
その数秒が、とても長く感じられた。
レオンハルトさまは、ふっと表情を和らげて、もう一度顔を近付けさせる。
近付いてくる彼の顔に、そっと目を閉じた。
唇に柔らかい感触がして、うっすらと目を開ける。
バチっと彼の視線と交差した。
繋いでいた手を解き、代わりに私の後頭部に手を回し、私も彼の首に手を回す。
ちゅ、ちゅっと軽いリップ音を立てながら、何度も唇を重ねた。
触れる唇の感触に、頭の中が痺れたようにぼぅっとしてしまう。
――ああ、なんて――……なんて、甘美な口付け。
うっとりとその甘美な口付けを続けていると、段々と息が上がっていく。
酸素を求めるよう開いた口に気付いて、レオンハルトさまがもう一度唇を重ねてから、ゆっくりと顔を離した。
「……大丈夫ですか?」
「は、はい……なんとかテ」
彼の首から手を離し、自分の唇を指でなぞる。
キスだけで、こんな気持ちになるものなの――?
「すみません、その、止まらなくて……」
顔を真っ赤にさせる彼を見て、愛しさが溢れてくる。
「レオンハルトさま」
自分が思うよりも甘い声が出た。
そのことに内心びっくりしながらも、私はそっと、自分の頬にレオンハルトさまの手を触れさせた。
弾かれたようにこちらを見るレオンハルトさまに、微笑みかける。
「――私が嫌がっているように、見えますか……?」
じっと彼の目を見つめる。見つめ合うこと数秒。
その数秒が、とても長く感じられた。
レオンハルトさまは、ふっと表情を和らげて、もう一度顔を近付けさせる。
近付いてくる彼の顔に、そっと目を閉じた。
唇に柔らかい感触がして、うっすらと目を開ける。
バチっと彼の視線と交差した。
繋いでいた手を解き、代わりに私の後頭部に手を回し、私も彼の首に手を回す。
ちゅ、ちゅっと軽いリップ音を立てながら、何度も唇を重ねた。
触れる唇の感触に、頭の中が痺れたようにぼぅっとしてしまう。
――ああ、なんて――……なんて、甘美な口付け。
うっとりとその甘美な口付けを続けていると、段々と息が上がっていく。
酸素を求めるよう開いた口に気付いて、レオンハルトさまがもう一度唇を重ねてから、ゆっくりと顔を離した。
「……大丈夫ですか?」
「は、はい……なんとかテ」
彼の首から手を離し、自分の唇を指でなぞる。
キスだけで、こんな気持ちになるものなの――?
「すみません、その、止まらなくて……」