【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
そして始まる、私たちの物語! 6話(完)
「レオンハルトさま」
「はい、エリカ」
「――私たち、一歩ずつ夫婦になっていきましょう?」
だってこれが――きっと、私たちの『初恋』だから。
その恋心を大切にしたい。
そう思って言葉を紡ぐと、レオンハルトさまは目を見開いて、それから柔らかく微笑んだ。
「そうですね、一歩ずつ。ともに支え合って生きていきましょう」
――ああ、やっぱり私、好きなんだわ。レオンハルトさまのことが。
教会から出て、再びフォルクヴァルツに向かうため、馬車に乗り込む。
レオンハルトさまと視線が合って、互いににこりと笑みを浮かべた。
きっと大丈夫。レオンハルトさまと一緒なら、私は私の物語を歩んでいける気がするわ。
ううん、私だけの物語じゃない。レオンハルトさまも一緒の物語。
フォルクヴァルツについて――いって、きっとたどりつく前から始まっているの。
私たちの物語が、きっともう、始まっている。
「――レオンハルトさま」
「はい」
「あなたに出逢えて、恋を知りました。――私を選んでくださって、ありがとうございます」
胸元に手を置いて、レオンハルトさまに伝えたいことを口にすると、彼は一瞬目を瞬かせてから、言葉を発した。
「オレのほうこそ、ありがとうございます。人を好きになることが、こんなにも幸せを感じると教えてくれたのは、エリカです」
ふわりとはにかむ姿も可愛く見えて、恋は盲目とはこういうことなのかしら……? なんて考えた。だって、本当に可愛らしいのだもの。
これから先、どんなことがあってもレオンハルトさまを愛し続ける自信がある。
新しい生活については、不安よりも期待のほうが勝っていた。
「はい、エリカ」
「――私たち、一歩ずつ夫婦になっていきましょう?」
だってこれが――きっと、私たちの『初恋』だから。
その恋心を大切にしたい。
そう思って言葉を紡ぐと、レオンハルトさまは目を見開いて、それから柔らかく微笑んだ。
「そうですね、一歩ずつ。ともに支え合って生きていきましょう」
――ああ、やっぱり私、好きなんだわ。レオンハルトさまのことが。
教会から出て、再びフォルクヴァルツに向かうため、馬車に乗り込む。
レオンハルトさまと視線が合って、互いににこりと笑みを浮かべた。
きっと大丈夫。レオンハルトさまと一緒なら、私は私の物語を歩んでいける気がするわ。
ううん、私だけの物語じゃない。レオンハルトさまも一緒の物語。
フォルクヴァルツについて――いって、きっとたどりつく前から始まっているの。
私たちの物語が、きっともう、始まっている。
「――レオンハルトさま」
「はい」
「あなたに出逢えて、恋を知りました。――私を選んでくださって、ありがとうございます」
胸元に手を置いて、レオンハルトさまに伝えたいことを口にすると、彼は一瞬目を瞬かせてから、言葉を発した。
「オレのほうこそ、ありがとうございます。人を好きになることが、こんなにも幸せを感じると教えてくれたのは、エリカです」
ふわりとはにかむ姿も可愛く見えて、恋は盲目とはこういうことなのかしら……? なんて考えた。だって、本当に可愛らしいのだもの。
これから先、どんなことがあってもレオンハルトさまを愛し続ける自信がある。
新しい生活については、不安よりも期待のほうが勝っていた。