【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
「このくらいの、シンプルなものが好きですわ。どんな服装にも合いますし、軽いと身につけているのも楽ですから」
自身の首元を指して、にこりと微笑みを浮かべる。
「それは……少し、意外ですね。数年前にお見かけしたときは、このくらいの大きな宝石のネックレスをしていたので……」
両手を使って「このくらい」と丸を作るレオンハルトさまの姿を見て、なんだか愛らしさを感じてしまった。
だって、身長が高くて、騎士団に所属していたからかガッチリとした体格の男性が、両手で丸を作っているのよ?
これは……ギャップ萌え、というやつかしら?
それにしても、数年前の宝石のことをよく覚えていらっしゃる、と感心した。
確かに数年前のパーティーの日、そのくらいの大きさの宝石を身につけていた。……とても肩が凝ったので、それはもう使っていない。
「それはおそらく、ダンスパーティーのときですわね。ダニエル殿下と踊ったので……え、あのダンスパーティー、レオンハルトさまもいらっしゃっていたのですか!?」
確か三年前、学園の入学前に行われたダンスパーティーのときだわ。
あのときは、殿下の婚約者としてあの場にいたから……
人は見た目で印象が決まる。
ダニエル殿下の婚約者として、背伸びをしていたのだ。
正直に言うと、見栄でもあったわ。
きれいなドレスを身にまとい、きらびやかな宝石を誇示するように見せつける。
それがあのときの戦闘服。
「それでは、正確には初めまして、ではありませんね……」
「いえ、遠目から見ていただけなので。……きれいな人だな、と」
目元を伏せて微笑み、頬をかく姿に鼓動がドキッと跳ねる。
まさか、そんなことを言われるとは思わなかったから……!
確かにきれいであるように努力はしているけれど、それを直接、そしてオブラートにも包まず伝えられるのって、とっても心がドキドキするのね……!
自身の首元を指して、にこりと微笑みを浮かべる。
「それは……少し、意外ですね。数年前にお見かけしたときは、このくらいの大きな宝石のネックレスをしていたので……」
両手を使って「このくらい」と丸を作るレオンハルトさまの姿を見て、なんだか愛らしさを感じてしまった。
だって、身長が高くて、騎士団に所属していたからかガッチリとした体格の男性が、両手で丸を作っているのよ?
これは……ギャップ萌え、というやつかしら?
それにしても、数年前の宝石のことをよく覚えていらっしゃる、と感心した。
確かに数年前のパーティーの日、そのくらいの大きさの宝石を身につけていた。……とても肩が凝ったので、それはもう使っていない。
「それはおそらく、ダンスパーティーのときですわね。ダニエル殿下と踊ったので……え、あのダンスパーティー、レオンハルトさまもいらっしゃっていたのですか!?」
確か三年前、学園の入学前に行われたダンスパーティーのときだわ。
あのときは、殿下の婚約者としてあの場にいたから……
人は見た目で印象が決まる。
ダニエル殿下の婚約者として、背伸びをしていたのだ。
正直に言うと、見栄でもあったわ。
きれいなドレスを身にまとい、きらびやかな宝石を誇示するように見せつける。
それがあのときの戦闘服。
「それでは、正確には初めまして、ではありませんね……」
「いえ、遠目から見ていただけなので。……きれいな人だな、と」
目元を伏せて微笑み、頬をかく姿に鼓動がドキッと跳ねる。
まさか、そんなことを言われるとは思わなかったから……!
確かにきれいであるように努力はしているけれど、それを直接、そしてオブラートにも包まず伝えられるのって、とっても心がドキドキするのね……!