【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
「中央に休憩スペースがあるのですね」
「そうみたいですね。休みますか?」
「いいえ、大丈夫です」
だって、一度座ったらレオンハルトさまの手を離さないといけなくなりそうじゃない?
繋いだままでいたいのは、私のワガママだけど……なんだか名残惜しいのよ。
「では、あちらのチューリップを見にいきませんか?」
彼はピンク色のチューリップを指した。どうやら、場所ごとに色が違うみたい。
さっきまで歩いていたところは、いろんな色だったけど……改めて周りを見渡すと、色別に区別されたスペースが多いことに気付いた。
「はい、レオンハルトさま」
小さくうなずくと、ほっとしたように息を吐いて足を進めるレオンハルトさま。
ピンク色のチューリップのところまで歩く。……手を繋いで歩いているだけ、なのになんだか不思議な感じ。
ダニエル殿下と歩いているとき、こんなにときめいたことあった? って思わず自分に聞いちゃう。
だって、さっきからずっと、ドキドキしているんだもの。
これって初デートよね。初デートで間違いないわよね?
ピンク色に咲き誇るチューリップに近付き、ぴたりと足を止めるとめるレオンハルトさまを見上げる。
彼はチューリップをじっと見つめた。
「……きれいですね」
「そうですね。……エリカ嬢」
真剣な表情を浮かべて、チューリップから私に視線を移す。
その声は緊張しているのか、少し震えていた。
あまりにも真剣な様子に、言葉を呑む。
なにを口にするのかわからなくて、ただ彼の言葉を待った。
「そうみたいですね。休みますか?」
「いいえ、大丈夫です」
だって、一度座ったらレオンハルトさまの手を離さないといけなくなりそうじゃない?
繋いだままでいたいのは、私のワガママだけど……なんだか名残惜しいのよ。
「では、あちらのチューリップを見にいきませんか?」
彼はピンク色のチューリップを指した。どうやら、場所ごとに色が違うみたい。
さっきまで歩いていたところは、いろんな色だったけど……改めて周りを見渡すと、色別に区別されたスペースが多いことに気付いた。
「はい、レオンハルトさま」
小さくうなずくと、ほっとしたように息を吐いて足を進めるレオンハルトさま。
ピンク色のチューリップのところまで歩く。……手を繋いで歩いているだけ、なのになんだか不思議な感じ。
ダニエル殿下と歩いているとき、こんなにときめいたことあった? って思わず自分に聞いちゃう。
だって、さっきからずっと、ドキドキしているんだもの。
これって初デートよね。初デートで間違いないわよね?
ピンク色に咲き誇るチューリップに近付き、ぴたりと足を止めるとめるレオンハルトさまを見上げる。
彼はチューリップをじっと見つめた。
「……きれいですね」
「そうですね。……エリカ嬢」
真剣な表情を浮かべて、チューリップから私に視線を移す。
その声は緊張しているのか、少し震えていた。
あまりにも真剣な様子に、言葉を呑む。
なにを口にするのかわからなくて、ただ彼の言葉を待った。