【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
……ダニエル殿下に婚約破棄を宣言された王都。
それがレオンハルトさまにプロポーズをされた王都へと想い出が上書きされて、王都を嫌いにならないですみそう、なんて現金なことも考えたりして……
「今度、指輪を贈らせてください。今は、これを」
私の手首にブレスレットをはめた。
サファイア、かな。
小さすぎるわけでも、大きすぎるわけでもない宝石は、キラキラと輝いていた。
まるで、レオンハルトさまの瞳のような輝きを放つサファイアのブレスレット。
「レオンハルトさま、ありがとう存じます。大切に、大切にします……!」
昨日、あれから用意してくれたのかな?
嬉しさが込み上げて、じんわりと涙が浮かんできた。
そのことに気付いたのか、レオンハルトさまが立ち上がり、くいっと手を引いて自分の胸に飛び込ませる。
しっかりと抱きしめられて、心の中できゃー! と叫んだ。
周りからも、そんな黄色い悲鳴が聞こえた。彼の胸で隠れて、私の涙は誰にも見られなかったみたい。
ダニエル殿下との婚約を白紙にして良かった……! と、心の底からそう思った。
レオンハルトさまは、私の涙が止まるまで抱きしめてくれて……まさか、うれし泣きするなんて思わなかったから、恥ずかしいわ……
それがレオンハルトさまにプロポーズをされた王都へと想い出が上書きされて、王都を嫌いにならないですみそう、なんて現金なことも考えたりして……
「今度、指輪を贈らせてください。今は、これを」
私の手首にブレスレットをはめた。
サファイア、かな。
小さすぎるわけでも、大きすぎるわけでもない宝石は、キラキラと輝いていた。
まるで、レオンハルトさまの瞳のような輝きを放つサファイアのブレスレット。
「レオンハルトさま、ありがとう存じます。大切に、大切にします……!」
昨日、あれから用意してくれたのかな?
嬉しさが込み上げて、じんわりと涙が浮かんできた。
そのことに気付いたのか、レオンハルトさまが立ち上がり、くいっと手を引いて自分の胸に飛び込ませる。
しっかりと抱きしめられて、心の中できゃー! と叫んだ。
周りからも、そんな黄色い悲鳴が聞こえた。彼の胸で隠れて、私の涙は誰にも見られなかったみたい。
ダニエル殿下との婚約を白紙にして良かった……! と、心の底からそう思った。
レオンハルトさまは、私の涙が止まるまで抱きしめてくれて……まさか、うれし泣きするなんて思わなかったから、恥ずかしいわ……