【完結】婚約破棄×お見合い=一目惚れ!?
「フォルクヴァルツには、王都にもないこともたくさんあるだろう。たまにでいいから、そのことを手紙で教えてくれないか?」
「お父さま……」
「エリカが幸せに生きることが、一番の恩返しだと思って暮らしなさい」
「……はい。ありがとうございます」
私の考えを読んだのか、そう言ってくれたお父さまに目を伏せて頭を下げた。
――私、エリカ・レームクールに生まれ変わって良かった。こんなに家族に愛されて、嬉しい。
だからこそ、私たちがフォルクヴァルツにつくまで油断はできないわね。
私たちは必ず、ハッピーエンドを掴み取ってみせる。
そう考えて――顔を上げた。
「――レオンハルトさま、付き合っていただきたいことがあります」
「わたしでよければ」
「ありがとうございます」
「それで、付き合ってほしいこととは?」
小首をかしげて尋ねる彼に、笑顔を浮かべてこう伝えた。
「デイジーさまとのお茶会です」
目を丸くするレオンハルトさまと、驚いた表情を浮かべる両親。
デイジーさまに、聞きたいことがある。
でも、一人で王城に向かうのは勇気がいるの。
だから――レオンハルトさまに、付き合ってもらいたかった。
「お父さま……」
「エリカが幸せに生きることが、一番の恩返しだと思って暮らしなさい」
「……はい。ありがとうございます」
私の考えを読んだのか、そう言ってくれたお父さまに目を伏せて頭を下げた。
――私、エリカ・レームクールに生まれ変わって良かった。こんなに家族に愛されて、嬉しい。
だからこそ、私たちがフォルクヴァルツにつくまで油断はできないわね。
私たちは必ず、ハッピーエンドを掴み取ってみせる。
そう考えて――顔を上げた。
「――レオンハルトさま、付き合っていただきたいことがあります」
「わたしでよければ」
「ありがとうございます」
「それで、付き合ってほしいこととは?」
小首をかしげて尋ねる彼に、笑顔を浮かべてこう伝えた。
「デイジーさまとのお茶会です」
目を丸くするレオンハルトさまと、驚いた表情を浮かべる両親。
デイジーさまに、聞きたいことがある。
でも、一人で王城に向かうのは勇気がいるの。
だから――レオンハルトさまに、付き合ってもらいたかった。