first date
彼に手渡された3着のワンピースは、派手すぎず地味すぎず、シックで上品な柄のものだったので安心した。1着ずつ試着して彼に見せた結果、長袖のサテンのシャツワンピースを選んだ。ベージュを基調としていて、優雅な花柄が散りばめられている。
「このGジャン着てみてよ」
シャツワンピースの上からそのGジャンを羽織ってみた。裾がヒダになっていて(ペプラムというらしい)、女性らしくてかわいらしい。
「あ、靴も買お!あとバッグも!」
服に合わせて、踵が少し高くなっている黒いレースアップブーツと、草花が彫られたローズカラーのショルダーバッグを買うことにした。
「こんな女の子らしい格好初めてだから、なんだかこそばゆい…」
「とってもかわいいよ!」
彼は例のごとく目を輝かせて、自分のコーディネートに満足気に頷いた。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
店員が恭しく頭を下げて私たちを見送る。俊矢さんは私がもともと着ていた服の入った大きな紙袋を肩から掛け、私の隣でニコニコと笑っている。
「すみません、すごく高いのに全部払ってもらっちゃって…」
「いいのいいの。俺がしたくてしてることだから」
いつの間にか一人称が「俺」に変わっている…。
「このGジャン着てみてよ」
シャツワンピースの上からそのGジャンを羽織ってみた。裾がヒダになっていて(ペプラムというらしい)、女性らしくてかわいらしい。
「あ、靴も買お!あとバッグも!」
服に合わせて、踵が少し高くなっている黒いレースアップブーツと、草花が彫られたローズカラーのショルダーバッグを買うことにした。
「こんな女の子らしい格好初めてだから、なんだかこそばゆい…」
「とってもかわいいよ!」
彼は例のごとく目を輝かせて、自分のコーディネートに満足気に頷いた。
「ありがとうございました。またお越しくださいませ」
店員が恭しく頭を下げて私たちを見送る。俊矢さんは私がもともと着ていた服の入った大きな紙袋を肩から掛け、私の隣でニコニコと笑っている。
「すみません、すごく高いのに全部払ってもらっちゃって…」
「いいのいいの。俺がしたくてしてることだから」
いつの間にか一人称が「俺」に変わっている…。