小羽根と自由な仲間達
第2章
ーーーーーー突然何の話だ、と思われるかもしれないが。
僕は本が好きだ。
小さい頃から、暇さえあれば本を開いている。
読むジャンルは様々である。
幼い頃は絵本ばかりだったけど、成長するにつれて、色々な本に手を出すようになった。
歴史小説だったりミステリー小説だったり、自伝だったりノンフィクションだったり。
巷ではデジタル小説とか、電子コミックとか、スマートフォンやパソコンで気軽に読める電子書籍が流行っているそうだけど。
僕が読むのは、もっぱら紙の本。活字の本だけである。
これは何もこだわりがあるからではなく、自宅にあるのが紙の本ばかりだからだ。
まだ母が生きていた頃は、よく近所の小さな図書館に通って、絵本を借りてきて読んでいた。
母に読んでもらうより、自分で読む方が好きという、ちょっと変わった子供だった。
でも母が亡くなってからは、図書館に通う暇も、そんな心の余裕もなく。
今住んでいる無悪の屋敷に来てからも、しばらくは慣れなくて、読書からは離れていた。
母が亡くなってからというもの、あまりにも、楽しいことや好きなことから遠ざかり過ぎて。
自分が読書好きだったということも、すっかり忘れていた。
それを思い出したのは、無悪の屋敷に来てからしばらく経った頃。
努めて僕に優しくしてくれる加那芽兄様のお陰で、その頃にはようやく、僕は新しい生活に慣れ始めていた。
その日、暇を持て余していた僕は、広い屋敷の中を探検してみることにした。
僕は本が好きだ。
小さい頃から、暇さえあれば本を開いている。
読むジャンルは様々である。
幼い頃は絵本ばかりだったけど、成長するにつれて、色々な本に手を出すようになった。
歴史小説だったりミステリー小説だったり、自伝だったりノンフィクションだったり。
巷ではデジタル小説とか、電子コミックとか、スマートフォンやパソコンで気軽に読める電子書籍が流行っているそうだけど。
僕が読むのは、もっぱら紙の本。活字の本だけである。
これは何もこだわりがあるからではなく、自宅にあるのが紙の本ばかりだからだ。
まだ母が生きていた頃は、よく近所の小さな図書館に通って、絵本を借りてきて読んでいた。
母に読んでもらうより、自分で読む方が好きという、ちょっと変わった子供だった。
でも母が亡くなってからは、図書館に通う暇も、そんな心の余裕もなく。
今住んでいる無悪の屋敷に来てからも、しばらくは慣れなくて、読書からは離れていた。
母が亡くなってからというもの、あまりにも、楽しいことや好きなことから遠ざかり過ぎて。
自分が読書好きだったということも、すっかり忘れていた。
それを思い出したのは、無悪の屋敷に来てからしばらく経った頃。
努めて僕に優しくしてくれる加那芽兄様のお陰で、その頃にはようやく、僕は新しい生活に慣れ始めていた。
その日、暇を持て余していた僕は、広い屋敷の中を探検してみることにした。