小羽根と自由な仲間達
第16章
無悪家のパーティーが無事に終わり。
ようやくホッとした、週明けの月曜日。
の、放課後のことだった。
「…」
いつもなら、すぐに立ち上がって部活動に行くのだけど。
今日は腰が重い。
何故か。
…先週から、いや、正しくは先々週の金曜日から、毎日のように見せられているアレ。
そう、キモ可愛いペット動画で癒やされようという、謎の企画。
あれが現在進行系で続いている以上、僕は安心して部活動に参加出来ない。
…もうやめてくれないかなぁ、あれ…。
今日は何だろう?今度は何を見せられるんだろう。
モグラとか?ヤモリとか?ウーパールーパーとか?
…ウーパールーパーならセーフ。
思い切って打ち明けようか?「爬虫類や両生類では癒やされません」って。
「ヘビじゃなくて、猫やうさぎを見ましょうよ」って。
でも、美的センスが爬虫類と両生類に傾いている先輩達に、猫やうさぎの可愛さが理解出来るのだろうか…。
頭を抱えて、悩んでいたところに。
「無悪君、廊下で先輩が呼んでるよ」
「えっ?」
突然、クラスメイトにそう声をかけられた。
「多分、部活の先輩だと思うけど…。無悪君を呼んでくれって」
「あ、ありがとう。すぐ行きます」
僕は、慌てて立ち上がった。
せ、先輩?何で?誰が?
僕がなかなか来ないから、呼びに来たのだろうか。
「今日も一緒にヘビ観るぞ!」って。
冗談じゃないですよ。
ともかく、伝言を伝えてくれたクラスメイトの為にも、このまま放置することは出来なかった。
僕は、急いで廊下に向かった。
すると、そこにいたのは。
「えっ、李優先輩…?」
「…悪いな、小羽根。ちょっと来てもらえるか」
…驚いた。
てっきり、僕を呼びに来るとしたらまほろ部長だと思ってたのに…。
「済みません、ちょっと…。立て込んでて。すぐ、部活に行きます…」
「ん?あぁ、いや。そうじゃない。催促に来たんじゃないんだよ」
え?
てっきり、来るのが遅いから呼び出しに来たのかと…。
「悪い、小羽根。これから夜にかけて、空いてるか?」
「…え…?」
李優先輩の言っていることの意図が分からず、僕は首を傾げた。
ようやくホッとした、週明けの月曜日。
の、放課後のことだった。
「…」
いつもなら、すぐに立ち上がって部活動に行くのだけど。
今日は腰が重い。
何故か。
…先週から、いや、正しくは先々週の金曜日から、毎日のように見せられているアレ。
そう、キモ可愛いペット動画で癒やされようという、謎の企画。
あれが現在進行系で続いている以上、僕は安心して部活動に参加出来ない。
…もうやめてくれないかなぁ、あれ…。
今日は何だろう?今度は何を見せられるんだろう。
モグラとか?ヤモリとか?ウーパールーパーとか?
…ウーパールーパーならセーフ。
思い切って打ち明けようか?「爬虫類や両生類では癒やされません」って。
「ヘビじゃなくて、猫やうさぎを見ましょうよ」って。
でも、美的センスが爬虫類と両生類に傾いている先輩達に、猫やうさぎの可愛さが理解出来るのだろうか…。
頭を抱えて、悩んでいたところに。
「無悪君、廊下で先輩が呼んでるよ」
「えっ?」
突然、クラスメイトにそう声をかけられた。
「多分、部活の先輩だと思うけど…。無悪君を呼んでくれって」
「あ、ありがとう。すぐ行きます」
僕は、慌てて立ち上がった。
せ、先輩?何で?誰が?
僕がなかなか来ないから、呼びに来たのだろうか。
「今日も一緒にヘビ観るぞ!」って。
冗談じゃないですよ。
ともかく、伝言を伝えてくれたクラスメイトの為にも、このまま放置することは出来なかった。
僕は、急いで廊下に向かった。
すると、そこにいたのは。
「えっ、李優先輩…?」
「…悪いな、小羽根。ちょっと来てもらえるか」
…驚いた。
てっきり、僕を呼びに来るとしたらまほろ部長だと思ってたのに…。
「済みません、ちょっと…。立て込んでて。すぐ、部活に行きます…」
「ん?あぁ、いや。そうじゃない。催促に来たんじゃないんだよ」
え?
てっきり、来るのが遅いから呼び出しに来たのかと…。
「悪い、小羽根。これから夜にかけて、空いてるか?」
「…え…?」
李優先輩の言っていることの意図が分からず、僕は首を傾げた。