小羽根と自由な仲間達
18章 後編
そして、迎えた創立記念祭。当日。







諸々の準備を済ませ、いよいよ自由研究部のクレープ屋が開店する、10分前。

「それじゃあ君達、この制服を着てくれ」

店長であるまほろ部長から、今日のユニフォームが配られた。

…は?

「じゃ、今日は皆で頑張ろう。えいえい、おー!」

「おー!」

まほろ部長の掛け声に、萌音先輩が拳を突き上げていた。

ノリ良いですね、萌音先輩。

でも、ちょっと待って下さい。

「…何ですか。…この制服」

制服を着用するなんて、そんなの聞いてませんよ。

てっきり体操着で行うものだと思って、体育の時に着るジャージを着てきたのに。

「え?良いだろ?いかにも文化祭っぽくて」

まほろ部長は、誇らしげに制服を身に着けていた。

問題はその、制服って言うのが…。

花柄で、ひらひらのリボンがついた、腰だけのエプロン(サロンエプロンというらしい)。

それに、お揃いのピンクのネコ耳カチューシャ。

これらの破廉恥な衣装を前に、僕は切実に問いたい。

…何これ?
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