極上の彼女と最愛の彼 Vol.2 〜Special episode〜
第一章 結婚式
「おめでとう!」
開かれたチャペルの扉から、美しいドレス姿の新婦とタキシードを見事に着こなした新郎が姿を現した。
微笑みながら寄り添い、ゆっくりと大階段を下りていく二人に、列席者は口々にお祝いの言葉をかけ、薄紅色の花びらを高く舞い上げる。
(うひゃー、なんだこの神々しさ。ハリウッドスター通り越して、ロイヤルウェディングか?)
透は思わずビデオカメラの液晶モニターから顔を上げ、新郎新婦の二人に目を細めた。
美男美女の二人は、もはや同じ人間とは思えないほど光輝くオーラに満ち溢れている。
しっかりと腕を組み、幸せそうに見つめ合いながら近づいてきた二人に、透もフラワーシャワーで祝福した。
「おめでとう!アリシア。すっごーく綺麗だよ」
「ありがとうございます、透さん」
「いつも美しいアリシアが、ウェディングドレスで更に光輝いてて…。あまりに眩くて、同じ世界に存在してるとは思えないよ。美しい、なんてひと言じゃ足りないね。高貴で純潔で、もう俺、君になんて声をかけていいのか…。気安く話しかけたりも出来ないよ、アリシア」
「充分ペラペラしゃべってるっつーの!」
大河が突っ込み、瞳子は苦笑いを浮かべる。
「アリシア。今日の君の幸せな姿は、俺がしっかりビデオに収めてるからね。君の美しさは永遠に不滅さ」
「おい、透。そのこっ恥ずかしいセリフもビデオに入ってるぞ」
「それがなんだっていうのさ?」
「…は?」
あっさり聞き流され、大河は唖然とする。
すると隣にいた吾郎が大河の肩を叩いた。
「大河、透につき合ってたら時間がいくらあっても足りないぞ」
綺麗な奥さんの肩を抱いた洋平も口を開く。
「そうだな。ほら、みんなが待ってる。大河、瞳子ちゃんを下までエスコートしろ」
「ああ、サンキュー」
大河は、自分の左腕に掴まらせた瞳子の手を、優しく上から右手で包む。
「瞳子、行こうか」
「はい」
瞳子は大河ににっこり微笑むと、3人を振り返る。
「ありがとうございます。皆さん」
「おめでとう!ほんとにお似合いの二人だよ」
「幸せにな、瞳子ちゃん」
「はい!」
瞳子はもう一度お礼を言うと、幸せそうに微笑んでから、大河に寄り添って再び階段を下り始めた。
開かれたチャペルの扉から、美しいドレス姿の新婦とタキシードを見事に着こなした新郎が姿を現した。
微笑みながら寄り添い、ゆっくりと大階段を下りていく二人に、列席者は口々にお祝いの言葉をかけ、薄紅色の花びらを高く舞い上げる。
(うひゃー、なんだこの神々しさ。ハリウッドスター通り越して、ロイヤルウェディングか?)
透は思わずビデオカメラの液晶モニターから顔を上げ、新郎新婦の二人に目を細めた。
美男美女の二人は、もはや同じ人間とは思えないほど光輝くオーラに満ち溢れている。
しっかりと腕を組み、幸せそうに見つめ合いながら近づいてきた二人に、透もフラワーシャワーで祝福した。
「おめでとう!アリシア。すっごーく綺麗だよ」
「ありがとうございます、透さん」
「いつも美しいアリシアが、ウェディングドレスで更に光輝いてて…。あまりに眩くて、同じ世界に存在してるとは思えないよ。美しい、なんてひと言じゃ足りないね。高貴で純潔で、もう俺、君になんて声をかけていいのか…。気安く話しかけたりも出来ないよ、アリシア」
「充分ペラペラしゃべってるっつーの!」
大河が突っ込み、瞳子は苦笑いを浮かべる。
「アリシア。今日の君の幸せな姿は、俺がしっかりビデオに収めてるからね。君の美しさは永遠に不滅さ」
「おい、透。そのこっ恥ずかしいセリフもビデオに入ってるぞ」
「それがなんだっていうのさ?」
「…は?」
あっさり聞き流され、大河は唖然とする。
すると隣にいた吾郎が大河の肩を叩いた。
「大河、透につき合ってたら時間がいくらあっても足りないぞ」
綺麗な奥さんの肩を抱いた洋平も口を開く。
「そうだな。ほら、みんなが待ってる。大河、瞳子ちゃんを下までエスコートしろ」
「ああ、サンキュー」
大河は、自分の左腕に掴まらせた瞳子の手を、優しく上から右手で包む。
「瞳子、行こうか」
「はい」
瞳子は大河ににっこり微笑むと、3人を振り返る。
「ありがとうございます。皆さん」
「おめでとう!ほんとにお似合いの二人だよ」
「幸せにな、瞳子ちゃん」
「はい!」
瞳子はもう一度お礼を言うと、幸せそうに微笑んでから、大河に寄り添って再び階段を下り始めた。
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