極上の彼女と最愛の彼 Vol.2 〜Special episode〜
「あのね、披露宴のデザートブュッフェの時に、ハルさんとおしゃべりしたの。ハルさん、すごーく可愛くてね。ふふっ」
倉木さんから連絡先を教えてもらったの、と、まるで初恋をした少女のように、こっそり教えてくれたハルを思い出す。
内緒の話なので、たとえ大河であっても話すことは出来ないが、瞳子は心からハルの恋を応援していた。
「デザートの時か。俺は倉木さんと話してたな。プールサイドでお酒を飲みながら」
「そうだったんですか?」
「ああ」
いつの間にそんなに二人は仲良くなったのだろう?と、瞳子は少し不思議な気がした。
「倉木さん、今、夜の報道番組のメインMCをしてるだろ?その番組のプロデューサーが、アートプラネッツを取材したいって話してるそうなんだ」
ええー?!と瞳子は仰け反って驚く。
「すごいじゃないですか!」
「うん。こちらとしても、ありがたくお受けしようと思う。来月の初旬までなら、スケジュールもそこまでタイトじゃないしな」
「うわー、アートプラネッツがテレビで紹介されるんですね。素敵!作品の紹介とか、インタビューとかですか?」
「ああ。あとは、オフィスでの制作の様子とか、俺達の普段の様子も撮りたいそうだ」
ええ?!と瞳子は更に驚く。
「オフィスに撮影に来られるんですか?それって、密着取材ってこと?」
「まあ、そうかな」
ひゃー!と瞳子は両手で頬を押さえる。
「た、大変!お掃除しなくちゃ!透さんのデスク、お菓子が山積みなんだもん」
そう言うと、あはは!と大河は笑い出す。
「大河さん、笑い事じゃないですって」
「別にいいじゃない。今更取り繕っても、俺達は俺達だしな。ありのままを見せればいいんじゃない?」
「そうだけど…。でもあの番組のスポンサー、お菓子メーカーもあった気がする。透さん、色んなメーカーのお菓子をデスクにてんこ盛りにしてるから、NGじゃない?」
「あー、確かに。それはマズイな」
「でしょう?私、お掃除しに行くね」
「え、いいよ。わざわざそんな…」
「ダーメ!だって、いざテレビクルーの人が来た時、ガチョーンってなったら申し訳ないもの」
ガチョーンって…、と大河は苦笑いする。
「あとね、前に大河さん、オフィスに水槽置きたいって話してたでしょ?」
「ああ、うん」
「せっかくだから、取材の前に設置したらどう?」
「そうだな。他のメンバーも、早く水槽入れたいって言ってたし。いい機会だから、そうしようか」
「うん!じゃあ早速リースの会社、決めなきゃね」
そう言ってスマートフォンで検索し始めた瞳子の肩を、大河はグッと抱き寄せた。
倉木さんから連絡先を教えてもらったの、と、まるで初恋をした少女のように、こっそり教えてくれたハルを思い出す。
内緒の話なので、たとえ大河であっても話すことは出来ないが、瞳子は心からハルの恋を応援していた。
「デザートの時か。俺は倉木さんと話してたな。プールサイドでお酒を飲みながら」
「そうだったんですか?」
「ああ」
いつの間にそんなに二人は仲良くなったのだろう?と、瞳子は少し不思議な気がした。
「倉木さん、今、夜の報道番組のメインMCをしてるだろ?その番組のプロデューサーが、アートプラネッツを取材したいって話してるそうなんだ」
ええー?!と瞳子は仰け反って驚く。
「すごいじゃないですか!」
「うん。こちらとしても、ありがたくお受けしようと思う。来月の初旬までなら、スケジュールもそこまでタイトじゃないしな」
「うわー、アートプラネッツがテレビで紹介されるんですね。素敵!作品の紹介とか、インタビューとかですか?」
「ああ。あとは、オフィスでの制作の様子とか、俺達の普段の様子も撮りたいそうだ」
ええ?!と瞳子は更に驚く。
「オフィスに撮影に来られるんですか?それって、密着取材ってこと?」
「まあ、そうかな」
ひゃー!と瞳子は両手で頬を押さえる。
「た、大変!お掃除しなくちゃ!透さんのデスク、お菓子が山積みなんだもん」
そう言うと、あはは!と大河は笑い出す。
「大河さん、笑い事じゃないですって」
「別にいいじゃない。今更取り繕っても、俺達は俺達だしな。ありのままを見せればいいんじゃない?」
「そうだけど…。でもあの番組のスポンサー、お菓子メーカーもあった気がする。透さん、色んなメーカーのお菓子をデスクにてんこ盛りにしてるから、NGじゃない?」
「あー、確かに。それはマズイな」
「でしょう?私、お掃除しに行くね」
「え、いいよ。わざわざそんな…」
「ダーメ!だって、いざテレビクルーの人が来た時、ガチョーンってなったら申し訳ないもの」
ガチョーンって…、と大河は苦笑いする。
「あとね、前に大河さん、オフィスに水槽置きたいって話してたでしょ?」
「ああ、うん」
「せっかくだから、取材の前に設置したらどう?」
「そうだな。他のメンバーも、早く水槽入れたいって言ってたし。いい機会だから、そうしようか」
「うん!じゃあ早速リースの会社、決めなきゃね」
そう言ってスマートフォンで検索し始めた瞳子の肩を、大河はグッと抱き寄せた。