極上の彼女と最愛の彼 Vol.2 〜Special episode〜
第七章 パーティー
「泉さん。夜会巻きとってもお上手ですね。いいなあ、大人っぽくて」
「あら、瞳子ちゃんはまだ20代なんだから、夜会巻きなんてしなくていいのよ。ゆるふわのまとめ髪、とっても可愛い」
「え、そうですか?不器用だからきちんと出来なくて。勝手にルーズになっちゃうんです」
「いいじゃない。自然な感じで」
5月の下旬。
アートプラネッツの仮眠室で、瞳子は洋平の奥さんである泉とパーティーに行く支度をしていた。
今夜はIT関連の企業が集まるパーティーがあり、外資系の企業も多いことから、夫婦揃って招待されていた。
35才の泉は弁護士をしている才色兼備な女性で、今夜のブラックのスレンダードレスが良く似合っている。
瞳子は、ボルドーで胸の下で切り返してあるストレートラインのロングドレスにした。
「それにしても瞳子ちゃん、本当にスタイルがいいわね。私と同じローヒールのシューズなのに、こんなに背が高いなんて」
泉の言葉に、瞳子は、ん?と首をかしげて足元を見た。
いつも7cmはありそうなハイヒールをかっこよく履きこなしている泉が、ドレスアップした今夜に限ってローヒールなパンプスを履いている。
「泉さん、ひょっとして足を痛めてるんですか?」
「え?ああ、違うのよ。気にしないでね」
その時ノックの音と共に、洋平の声が聞こえてきた。
「泉、瞳子ちゃん。支度出来た?」
「ええ、今行くわね」
泉と瞳子は並んで部屋を出る。
すると洋平が、すぐさま泉の肩を抱いた。
「泉、足元気をつけて」
「もう、大丈夫だったら」
小声でやり取りする二人に、瞳子はまたもや首をひねる。
そしてハッと気がついた。
「い、泉さん!もしかして…?」
泉は洋平と顔を見合わせてから、ふふっと笑う。
「そうなの。実は妊娠しててね」
ええー?!と、オフィス中に皆の声が響き渡る。
「よ、洋平!お前、パパになるのか?」
「ああ、うん。まあ、そうなるな」
「ひゃー、びっくり!いや、その前に、おめでとう!」
透に続いて、皆も、おめでとう!と二人を祝う。
「泉さん。今夜のパーティー、無理しないでくださいね」
「ありがとう、瞳子ちゃん。洋平も、来なくていいって言ってくれたんだけどね。私は出席したくて、無理しないからって約束で行くことにしたの」
「そうなんですね。洋平さんがそばにいてくれるから、安心ですね。何かあれば、私もフォローしますから」
「うん。ありがとね、瞳子ちゃん」
そして六人は揃ってパーティー会場に向かった。
「あら、瞳子ちゃんはまだ20代なんだから、夜会巻きなんてしなくていいのよ。ゆるふわのまとめ髪、とっても可愛い」
「え、そうですか?不器用だからきちんと出来なくて。勝手にルーズになっちゃうんです」
「いいじゃない。自然な感じで」
5月の下旬。
アートプラネッツの仮眠室で、瞳子は洋平の奥さんである泉とパーティーに行く支度をしていた。
今夜はIT関連の企業が集まるパーティーがあり、外資系の企業も多いことから、夫婦揃って招待されていた。
35才の泉は弁護士をしている才色兼備な女性で、今夜のブラックのスレンダードレスが良く似合っている。
瞳子は、ボルドーで胸の下で切り返してあるストレートラインのロングドレスにした。
「それにしても瞳子ちゃん、本当にスタイルがいいわね。私と同じローヒールのシューズなのに、こんなに背が高いなんて」
泉の言葉に、瞳子は、ん?と首をかしげて足元を見た。
いつも7cmはありそうなハイヒールをかっこよく履きこなしている泉が、ドレスアップした今夜に限ってローヒールなパンプスを履いている。
「泉さん、ひょっとして足を痛めてるんですか?」
「え?ああ、違うのよ。気にしないでね」
その時ノックの音と共に、洋平の声が聞こえてきた。
「泉、瞳子ちゃん。支度出来た?」
「ええ、今行くわね」
泉と瞳子は並んで部屋を出る。
すると洋平が、すぐさま泉の肩を抱いた。
「泉、足元気をつけて」
「もう、大丈夫だったら」
小声でやり取りする二人に、瞳子はまたもや首をひねる。
そしてハッと気がついた。
「い、泉さん!もしかして…?」
泉は洋平と顔を見合わせてから、ふふっと笑う。
「そうなの。実は妊娠しててね」
ええー?!と、オフィス中に皆の声が響き渡る。
「よ、洋平!お前、パパになるのか?」
「ああ、うん。まあ、そうなるな」
「ひゃー、びっくり!いや、その前に、おめでとう!」
透に続いて、皆も、おめでとう!と二人を祝う。
「泉さん。今夜のパーティー、無理しないでくださいね」
「ありがとう、瞳子ちゃん。洋平も、来なくていいって言ってくれたんだけどね。私は出席したくて、無理しないからって約束で行くことにしたの」
「そうなんですね。洋平さんがそばにいてくれるから、安心ですね。何かあれば、私もフォローしますから」
「うん。ありがとね、瞳子ちゃん」
そして六人は揃ってパーティー会場に向かった。