極上の彼女と最愛の彼 Vol.2 〜Special episode〜
「由良ちゃん、サンダルだからあんまり歩かない方がいいよね?近くにいいレストランあるかな?」

カフェを出ると、透は由良の足元を気にする。

綺麗な素足に華奢なサンダルの由良を、あまり歩かせたくなかった。

だが由良は全く気にならないようで、透の手を引いて近くの大きな公園に向かった。

「わあ、広い芝生!気持ちいい!」

両手を広げて青空を仰ぐと、由良は透を振り返る。

「透さん、フリスビーしよ!」
「え?」

戸惑う透をよそに、由良は売店に並んでいたフリスビーを買って戻ってくる。

そしていきなりサンダルを脱いで裸足になった。

「透さん、行くよー!」
「え、ちょ、待って!」

離れたところまで駆けていくと、由良は透に向かって思い切りフリスビーを投げる。

「うわっ!」

予想以上のスピードで飛んできたフリスビーを、透はかろうじてキャッチした。

「ナイスキャッチ!よーし、来い!」

遠くで由良が両手を広げて構える。

「行くぞー!」

透も由良に向かって思い切り投げた。

「きゃー!」

由良ははしゃいだ声を上げて、両手でパシッとキャッチした。

「やったー!取れた!」
「ナイスキャッチ!」

その後も二人は、まるで子どものように芝生を駆け回り、フリスビーを楽しんだ。
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